「お・ん・が・く」
「それならアタシたちの出番ね。」
いままで事の成り行きを見守っていた、ティンクとLA-BOTが張り切って声をあげた。
「Let's sing! さあ唄おう!ワニさんもご一緒に」
♪ドレミだけのうた♪ (捧ぐ~ボ・ディドリー)
・・・・ドレミ~だけ ドレミだけの歌
ド~はどうなってんの?どう~すんの?ど~んとやってみよう
レ~は連戦連投連続れんちゃん霊感錬金術
ミ~はmeatにmeeting水戸は納豆三上博
ドレミ~だけ ドレミだけの歌・・・・
いえ~~~~~~~~~~~~い!
ボ・ディドリー風の軽快なリズムに乗って、みんなはすっかり楽しく唄って踊った。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
「はあ、楽しかった。でもなんだかつかれちゃった・・・ふわあぁぁぁ」こどもたちがあくび。
「私も・・・ふわっととと・・」ワニがあくびしかけてあわてて口をふさぐ。
こどもたちとワニは疲れて一緒にすやすや・・・・
「それじゃ、私たちはちょっとお散歩してこよっか。♪ド~~~~~~~~~~~~」
LA-BOTとティンク。
ピーターは口笛を吹きながら、どこかへ消えた。
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そんな様子をさっき海賊船で逃げたはずの海賊たちが、岩陰からこっそり見ていた。
「まずいぞ、これはまずい。このままだと♪ドレミが♪シまで行くのは時間の問題だ。
♪シが唄われてしまってはまずいのだ!」
「船長なにがまずいので?」手下の海賊が訊いた。
「♪シをこどもたちが唄えばLA-BOTが・・・・・」
「LA-BOTが?????」
「破滅だ・・・」
「破滅?」
「もしかして、♪シって・・・・・・死のことで?」
手下の海賊が親指で自分の首を切るようなしぐさで、ガタガタふるえながら訊いた。
「これ以上は話せん・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「なにはともあれ、とにかくいまのうちにこどもたちの口をふさぐのだ!」
フックはそう言うと、こどもたちとワニに気づかれないよう、こっそりと彼らに近づき、
手下の海賊に手伝わせ、
あっという間にみんなの口に、ドクロマークのついたマスクをかぶせてしまった。
「このドクロマークは歌を封印してくれるのだ。わはははははは!」
フックの高笑い。
みんなが目を覚ました。
「もがもがもがもが・・・・」「もがもが・・」「もが・」
これは大変だ!
to be continued..................................