サウンドオブピーターパンvol.12
- 作/オダミヤコ 画/エオン
- 2016年11月12日
- 読了時間: 2分
フックにえりくびをつかまれるなんて、
まるで、かべにひっかけられた洋服みたいじゃないか。
そんなみっともない姿になるのなんかぜ~~~ったい、い・や・だ!
とはいえ、逃げ回るのも疲れてきたぞ。
そろそろこどもたちの何人かはフックに襟首をつかまれて、たまらず悲鳴をあげた。
「きゃ~~~!」
「いや~~~~!」
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そんななか
迷子たちのアジト周辺がなにやら騒がしくなって、
ある巨大生物が100年ぶりに動き出した。
ずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずず!
地響きと共に。
(♪ワニ登場)
https://soundcloud.com/mamakali/sets/the-sound-of-peterpan
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「あ!あれはなんだ?」
「隣の島が動き出したぞ?」
迷子たちのアジトの隣に、クリスマスツリー島と呼ばれている比較的小さい島がある。
クリスマスツリーに似た形なので、みなそう呼んでいるのだが、
今、クリスマスツリー島がゆっくりと立ち上がったのだ。
小さいといっても島は島。
そりゃあたいへんだ。
地殻変動だ。
ずずずずっずがしゃ~~~~~~~~ん!
大波がざぶ~~~~~~~~ん!
ざぶ~~~~~~~~~ん!
じゃっぱ~~~ん!
ざざ~~ん!
ざざ~ん!
ざ~ん!
ざん・・・
「・・・ごきげんよう」
クリスマスツリー島は、のんびりと、とても上品に、みんなにご挨拶をした。
「!!!」
それだけでも驚きだが、
よく見るとクリスマス島は
なんと
・・・大きなワニだった。
to be continued.......................
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