ここはネバーランド。
ネバーランドって、みんな知ってる? 『ぜったい ない国』ってことなんだよ。
ここにあるのに、ぜったい ない、なんてヘン!だよね。
これから始まるおはなしは、だからぜ~んぶ へんてこ なんだ。
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ネバーランドは海に囲まれた大小の島々から成る不思議な世界。
北に人魚の入り江。
正反対の南には、ネバーランドにどこからか迷い込んできたみなしごたちが住む、「迷子のアジト」がある。
西にはインディアンたちが住むうっそうとした森がある。
ほかにも小さな島がところどころに点在している。
この不思議な小さくて大きい世界では、争いやいたずらが絶えたことがない。
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どんどこ どんどこ どんどこ どんどこ・・・・・
激しい太鼓のリズムが聴こえる。タイガーリリー率いるインディアンたちの踊りが始まった!
タイガーリリーが激しいリズムで踊り始める。足を高く上げ、手を大きく振り、まるでリズムが目に見えるよう。
インディアンたちも次第にリズムを取り始め、彼女の周りをぐるぐると回り始める。
ばらばらだった踊りがひとつにまとまると、
インディアンたちは『ハオ!』
そして ときの声をあげ、迷子たちのアジトへと襲撃をかける!
ときの声を上げながら、インディアンたちは迷子たちのアジトをぐるりと取り囲み、迷子たちを追い詰めた。
迷子たちが一人、二人と泣き始め、ついには全員が、
「うえ~ん!」
「ピーター!」
すると、そこへ迷子たちのリーダー、ピーターパンが現れた。
「君たちに風船をあげよう。」
ピーターはそう言うと、小さな獣のようにすばやくインディアンたちの頭とおなかとおしりに紙風船を取り付けた。
「迷子たち反撃だ!」
to be continue..........